2014年9月のこびん

戻る


<第0737号 2014年9月28日(日)>

       照らす

         太陽が
         照らすから
         くもは
         かがやく
         
         笑顔が
         照らすから
         ひとは
         かがやく
         
         今朝
         ひらいた
         たんぽぽだって
         
         月が照らすなら
         夜でも
         かがやく


   * 挿一輪 *

 たいていの地球上のものは、
 太陽に照らされて光ります。
 
 真っ暗な夜も、
 月が出ていれば光ります。
 
 照らされて光るもの、
 わたしたち人間も例外ではありません。
 
 自分が光るために必要なことは。
 
 自分だけでは光ることができないならば、
 受けとれば光ることができる光源を見つけること。
 
 あなたは光ることができますか。


<第0736号 2014年9月21日(日)>

       待っていてくれる

         そんなに
         いそいで
         咲かなくても
         秋は
         もう少しだけ
         待っていてくれる
         
         そんなに
         いそいで
         話さなくても
         あなたは
         もう少しだけ
         待っていてくれる


   * 挿一輪 *

 根拠に裏打ちされた予測と、
 気持ちだけの希望とは違います。
 
 予測ははずれることもありますが、
 はずれたらはずれたなりに検証ができます。
 
 検証から次の予測ができ、
 より確率の高い結果を導き出せます。
 
 希望は純粋です。
 基本的に想いは強くても結果はあてになりません。
 
 相手の気持ちをしっかりと予測するのではなく、
 自分の都合での希望に頼ると、
 気持ちの隔たりは大きくなるばかりです。
 
 待っていてくれるものと、
 ふと目の前から消えてしまうもの。
 
 しっかりと見極めて行動したいものですね。


<第0735号 2014年9月14日(日)>

       秋の入り口

         糸のような
         細いトンボが
         
         見えない羽で
         飛んでいる
         
         糸のような
         あなたの息が
         
         見えないこころを
         探している
         
         秋の
         小さな入り口で
         
         ぴかりぴかりと
         灯台が呼んでいる


   * 挿一輪 *

 今年の秋の入り口、見つかりましたか。
 
 涼しい風もそうですが、
 意外にも、
 あなたのなかにあるかもしれません。
 
 外に目を向けるのと同じように、
 自分の内側も見えるといいですね。
 
 すてきな場所への入り口は、
 身近の場所にきっとあるはずですから。


<第0734号 2014年9月7日(日)>

       かぜのみなもと

         いつでも
         そうだった
         
         そのとき
         そのときの
         かぜが
         つれてきた
         
         たのしいことも
         かなしいことも
         おもいもしないことも
         
         だから
         かぜが
         ふきはじめたら
         とおいめをして
         みあげるんだ
         
         かぜの
         のびてくる
         みなもとを


   * 挿一輪 *

 風は変化を連れてきます。
 
 希望するしないにかかわらず、
 日々変わらないものはありません。
 
 ゆっくりとした変化なので気がつかないだけなので、
 日常もまた風の吹きぬけるときです。
 
 風にあらがうことは一時はできますが、
 自分の体力を消耗する事のほうが多いように思います。
 
 風に向かうことも時には必要ですが、
 風の背に乗って飛び出すことも大切です。
 
 もっとも、
 テイクオフのときは程よい向かい風のほうが、
 上昇しやすいことはたしかです。
 
 風と友達になって、
 変化を味方につけてくださいね、ぜひ。




このページのトップに戻る

Copyright© 2014 Kokoro no Kobin