2015年1月のこびん

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<第0754号 2015年1月25日(日)>

       手紙

         手紙を書こう
         だれかに書こう
         自分の思いを
         つつみかくさず
         
         手紙を書こう
         見知らぬ先に書こう
         短くても長くても
         ささやきでも叫びでも
         
         手紙を書こう
         でもどうしてもかけない
         文字のあいだの
         深い深い余白に
         
         手紙を書こう
         自分を見つめよう
         ことばより遥かに広い
         いのちの奥底に


   * 挿一輪 *

 手紙はいい。
 出さなくてもいい。
 とにかく書いてみてください。
 
 メールでもかまいません。
 紙に書くのもキーボードを打つのも、
 とにかく自分の気持ちを文字にして見ること。
 
 文字にして見ることで、
 ことばにできることと、
 どうしてもことばにできないことがあるということが、
 おぼろげながらわかってきます。
 
 そして、
 伝えられることと、
 決して伝えらないことがあるということを、
 たしかに知ることが大切です。


<第0753号 2015年1月18日(日)>

       決めるのは

         あなたの
         すがたは
         あなたには
         見えない
         
         あなたの
         こころは
         あなたにしか
         見えない
         
         あなたを
         きめるのは
         あなた
         なのだから
         
         だれかの
         目にうつった
         あなたを
         見ないで
         
         あなたの
         こころよ
         あなたを
         しっかり見て


   * 挿一輪 *

 あなたって変わっているね。
 
 あなたっていいひとね。
 
 あなたは、
 だれかから言われたそんなイメージにとらわれていませんか。
 
 悪いイメージの考えを変えようとしたり、
 良いイメージに無理をしてしまったり。
 
 たしかに他人のことばに耳をかたむけるのは大切です。
 でも、
 あなたを決めるのはあなた自身です。
 他人のイメージではありません。
 
 きっと、見た目や風聞、自己都合で、他人はあなたを判断します。
 そして知らず知らずのうちに、
 あなたはその判断に自分を合わせてしまいます。
 
 あなたはあなた自身が決めてください。
 
 それでどんな結果になろうとも、
 あなたは決して後悔することはありません。
 
 あなた自身の生き方なのですから。


<第0752号 2015年1月11日(日)>

       ためいき

         ふっと
         ためいき
         ついてみよう
         
         しずまりかえった
         ひざしの
         なかに
         
         ふっと
         ためいき
         ついてみたら
         
         こころのなかに
         すきまができる
         
         すっと
         いきを
         すってみよう
         
         たんぽぽいろした
         ひざしの
         なかで
         
         すっと
         いきを
         すってみたら
         
         こころのすきまに
         ひざしがはいる
         
         ぽっかりゆったり
         ちからがはいる


   * 挿一輪 *

 ためこみすぎないで。
 おもいつめないで。
 
 ほら、
 ふっとため息ついてみようよ。
 
 いままでいっぱいいっぱいだった、
 からだに小さなすきまができる。
 
 なにを入れようか。
 あたたかなものを入れようか。
 
 やわらかで、
 やさしい、
 ほらそこの、
 冬の陽だまりを。


<第0751号 2015年1月4日(日)>

       根

         まっすぐなひとは
         竹の根を持っている
         
         ねばりづよいひとは
         山芋の根を持っている
         
         春をつげるひとは
         つくしの根を持っている
         
         やさしいひとは
         隠れた泉を持っている
         
         受けいれるひとは
         広い空を持っている
         
         ゆめをはぐくむひとは
         大樹に育つ根を持っている


   * 挿一輪 *

 あなたの根を見たことがありますか。
 
 小さな芽は少しずつ根を伸ばし、
 根とともに大きな樹に成長します。
 
 しっかりとした根があってこそしっかりとした樹になります。
 
 ひとは地球上で生きてゆきます。
 大地にしっかりと根を張る樹のようです。
 
 あなたの樹はどんな樹ですか。
 
 そして、いま。
 
 どこまで深く根を張れましたか。




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