<第0811号 2016年2月28日(日)> 閏(うるう) もう一日あるよって だれかが言った わくわくの一日だねって 得した気分だねって 笑顔で答えた がまんの一日だねって 悲しい気分だねって うつむいて答えた まっさらな一日だねって だれにも一日 そっと贈られたんだねって 静かに答えた 四年に一度の贈り物 いったいなにに使おうか * 挿一輪 * 今年は閏(うるう)年なので1日多いのです。 通年より1日多いこの日を、あなたはどう使いますか。 2月29日に決めてしまわなくてもいいのです。 1日だけどこかで自分の「閏年の日」を決めて、 特別な日にするのもいいかもしれませんね。 <第0810号 2016年2月21日(日)> 寒桜 すっと抜ける 歌声が高く澄むように ふわっと浮く 鳥の羽がゆっくり舞うように じわっとにじむ 大地が濾すフィルターのように すっくと立つ 悲しみをとりつかせないように ふっと触れる やさしさを目覚めさせるように ほら こんなにも未知なあなたがいる * 挿一輪 * 寒桜が咲きはじめました。 花びらの色を見ていると、ポッと染まるほほの色のようですね。 春の足音を感じさせられます。 <第0809号 2016年2月14日(日)> 未知 すっと抜ける 歌声が高く澄むように ふわっと浮く 鳥の羽がゆっくり舞うように じわっとにじむ 大地が濾すフィルターのように すっくと立つ 悲しみをとりつかせないように ふっと触れる やさしさを目覚めさせるように ほら こんなにも未知なあなたがいる * 挿一輪 * だれかのことばで傷つけられたとき。 あなたのなかの、知らないなにかが、 あなたの傷を修復してくれます。 一時の傷も、 いつか薄くなり消えてゆくのはそのおかげです。 自分の未知なる力を信じてくださいね。 <第0808号 2016年2月7日(日)> かいだん いちだんあがる ひとやすみする もういちだんあがる ふっとためいきをつく またいちだんあがる めのまえをかげがはしる みあげると くもがながれている まわりのけしきが ぽんぽんとびこんでくる ずいぶんあがってきた ほんのすうだんだとおもったのに めがひかりのようにわらう あれ ひざもわらっている ひとやすみしたら またひとつあがろう * 挿一輪 * 階段を一歩一歩歩いてゆきます、自分の足で。 足元を見ながら、確かめながら。 建物の中ではその高さが実感できません。 でも周りが開けているところなら、 立ち止まって見回せばその高さがわかります。 一歩一歩の大切さ、生きる上でも感じることがあります。 毎日、こつこつと積み重ねたものが、 たとえその日には変化が感じ取れなくても、 ふと振り返るとずいぶん変わっている自分に気がつくことがあります。 休み休みでもいいから、たゆまず続けたいですね。 たとえゴールが近くに見えなくても。 |
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