<第0819号 2016年4月24日(日)> はっ と はっ と 驚くこと わたしが 驚くこと この手で この目で 触れて 驚くこと いまの こころで 驚くこと ずっと ずっと 忘れない * 挿一輪 * たとえば、お湯が熱いことは知らなければわかりません。 どんなにことばで注意されてもわかりません。 でも、自分でお湯の熱さに触れて驚いたことで、 その驚きはずっと残ります。 驚きが記憶をいつまでも鮮明にしてくれます。 だれかに聞いたことはすぐに忘れてしまいます。 自分で実際に体験したことは忘れません。 驚きは体験です。 そして日常を豊かにしてくれます。 驚きをいつでも受け入れるようにしたいものです。 <第0818号 2016年4月17日(日)> 希望 一本の杭だと思っていた やわらかな緑の芽が見えるまでは 小さな涙だと思っていた 緑のてのひらに露が光るまでは 重苦しい帽子だと思っていた 雲が切れて青空がのぞくまでは 太陽の忘れ物だと思っていた 道端のたんぽぽに呼び止められるまでは * 挿一輪 * 新しい明日はやってきます。 かならずやってきます。 だから、希望をもって。 <第0817号 2016年4月10日(日)> ちがう たったひとつのことを ひたすらやってゆくのもいい たくさんのかけらたちを ひたすらかさねてゆくのもいい あるくのはわたしだ いきるのもわたしだ そうまっすぐみつめるいっぽうで あしもとのたんぽぽに ならんでこしかける めのかがやきは ひとつひとつみんなちがう いのちのいれものは ひとつひとつみんなちがう * 挿一輪 * 生き方に正解はありません。 それぞれが試行錯誤しながら自分に見合った生き方をするのが一番です。 でもそれではあまりに漠然としていて・・・。 そんなときは、思い出してみてください。 自分が夢中になっていられるときを。 自分が笑顔になっていられるときを。 それが自分の生き方のヒントになっているはずです。 <第0816号 2016年4月3日(日)> そのまま いま あなたは なにをしているのだろう いま あなたは なにをみているのだろう 遠いあの頃のあなたを いまのわたしが感じている 咲きかけたサクラの花が つぼみに戻らないことは知っている 咲きかけたサクラの花が これからも消えないことも知っている * 挿一輪 * 思い出のひとはいなくなったわけではありません。 もうあのときに戻れないことはたしかなのですが、 あのときはけっしてなくならないのです。 タイムマシンがもしできたとしても、 自分自身の時間は変えることができないのなら 戻っても認識してはもらえませんね。 こころのなかのあのときは、 「そのまま」のあのときなのです。 だからこそ、 涙のあとに微笑がでるのかもしれませんね。 |
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