2016年8月のこびん

戻る


<第0837号 2016年8月28日(日)>

       宿題

         どんなに
         長い休みでも
         終わりはくる
         
         明日という
         大きな
         宿題を残して


   * 挿一輪 *

 子どものころ、夏休みは楽しいことがいっぱいでした。
 
 長い休みのあいだ、ずっと遊んでいた覚えがあります。
 
 終わりに近くなって、残ったのは、思い出の山と宿題の山。
 
 でも、もう一度、あの頃に戻れたら・・・。


<第0836号 2016年8月21日(日)>

       たからもの

         そんなに背伸びをしないで
         そんなに遠くを見ないで
         
         指が触れた枝の先
         靴が触れた石の先
         
         好きなものも
         嫌いなものも
         
         たからもののある場所は
         いつもあなたのすぐそばに


   * 挿一輪 *

 あなたの宝物はなんですか。
 
 いま、手元にありますか。
 ずっと、探していますか。
 
 宝物を求めるときのあなたの目は、
 きっとどんな宝物より美しいことでしょう。
 
 あなたの宝物はなんですか。
 
 いま、手元にありますか。
 これからも、探し続けますか。


<第0835号 2016年8月14日(日)>

       ふれる

         まよったら
         ふれる
         
         みえなくなったら
         ふれる
         
         わからなくなったら
         ふれる
         
         とまりそうになったら
         ふれる
         
         えがおをわすれたのなら
         ふれる
         
         あなたの
         いのちから
         うまれたものに


   * 挿一輪 *

 どうしてよいか分からなくなったとき、
 ひとは固まってしまいます。
 
 動くことができず、こころもとまってしまいます。
 
 そんなときに、試してほしいこと。
 
 身近のなにかに触れてください。
 好きなもの、好きなひと、使い慣れたもの。
 
 触れるという行動が、次の行動へ導いてくれます。
 
 まず、触れること。
 そこからすべてが動き出します。


<第0834号 2016年8月7日(日)>

       なれるもの

         わたしは
         ひまわりになれるだろうか
         太陽にむかって
         まっすぐに顔を向けられるだろうか
         
         わたしは
         さるすべりになれるだろうか
         太陽にむかって
         やすまずに咲き続けられるだろうか


   * 挿一輪 *

 子どものころから、大きくなったら何になりたいと思っていましたか。
 
 あこがれの職業もそうでしょうが、ヒーローになりたいとか、
 鳥になりたいとか、大空になりたいとか。
 
 大人が答えたなら、まず笑われそうなものが自由に候補にあがります。
 
 でも、気持ち良さそうに空を飛ぶ鳥や、どこまでも広くて大きな空、
 あこがれですね。
 
 鳥や花や昆虫、自然現象にも、子どもの素直な目はなにかを見つけます。
 その直感で、教えてくれるものを受け止めるのでしょう。
 
 大人になっても、いえ、大人になったからこそ、
 見つめなおすものがきっとあるはずです。
 
 身近のものから、まず、学んでゆきたいと思いませんか。




このページのトップに戻る

Copyright© 2016 Kokoro no Kobin