2017年4月のこびん

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<第0872号 2017年4月30日(日)>

       かがやき

         どんな
         かがやきでもいい
         
         うつくしいと
         しんじきれるものを
         
         たったひとつ
         こころにはめる
         
         あたらしいしんぞうが
         うまれかわったように

         

   * 挿一輪 *

 輝くものを見つけることができて、
 輝くものを持ち続けることができるひとは、
 とっても強いひとです。
 
 不老不死ということではありませんが、
 不老不死かな?と見間違うほど強いひとです。
 
 たったひとつでもいいから見つけてください。
 
 でも、それは、
 こころから輝いていると、あなた自身が決めたものにしてください。
 
 だれかの感じる輝きではありませんから。


<第0871号 2017年4月23日(日)>

       どちらが

         あちこちに
         きのうのこころが
         ぽつりおちている
         
         まっすぐに
         おとずれるはずの
         きょうのこころは
         
         どこかに
         わすれてしまって
         まだみつからない
         
         どちらが
         たいせつだなんて
         だれにきいている

         

   * 挿一輪 *

 気にかかるのは、昨日までの自分のことだらけ。
 いいかげん忘れて、いまにむきあえばいいのに。
 
 自分のなかにあるはずの、まっさらな今日のこころ。
 さあ、どちらがたいせつ?
 
 じっと見つめて、耳をかたむけて。


<第0870号 2017年4月16日(日)>

       であい

         あめあがりの
         あさ
         
         みずたまは
         すべて
         ひかりのつぶ
         
         あめあがりの
         あさ
         
         ふれる
         わたしも
         ほうせきになる
         
         あめあがりの
         あさ
         
         うつくしい
         であいは
         
         わたしと
         だれかとで
         できている

         

   * 挿一輪 *

 かがやくものと
 じっとみつめるものと。
 
 ふたつが出合ってはじめて美しいという気持ちがうまれます。
 
 出合いはコラボです。
 ひとりきりやひとつだけでは成り立ちません。
 
 美しいものが好きな人は、出合いがおとずれます。
 高価なものとは限りません。
 それは、こころの持ちよう、気づき、です。
 
 たとえば、雨あがりの朝。
 驚くような出合いをこんなにも身近で手に入れられます。


<第0869号 2017年4月9日(日)>

       みえた

         くもまから
         ひとすじの
         ひかり
         
         くもひとつない
         あおぞらでは
         わからなかった
         
         まっすぐに
         のびてくる
         みち

         

   * 挿一輪 *

 晴天の屋外は光に満ちています。
 
 けれど、光のなかを歩いていても、光そのものを意識していません。
 
 光をはっきりと感じるとき、それはひとすじの光を見たとき。
 
 まわりが暗ければ暗いほど印象が残ります。
 
 ほんとうは、いつも光に包まれているというのに。
 
 辛く悲しいときに、やさしい気持ちが印象に残るのと同じです。
 
 あなたが、
 いつもどこかで、
 やさしい気持ちに包まれていることに、気がついてほしい。


<第0868号 2017年4月2日(日)>

       いき

         はきだして
         はきだして
         はきだして
         
         ぜんぶ
         はきだして
         はききったなら
         
         すっと
         あたらしい
         かぜが
         
         すっと
         あたらしい
         いきが
         
         あなたのいのちに
         よびかける

         

   * 挿一輪 *

 悔やんだり、気持ちにどこかひっかかりがあると、
 いつまでもからだのどこかで持ち続けることになります。
 
 切り替えがしたくても踏ん切りができません。
 
 時には、逆に思いつめることも必要です。
 そして、感情を思いっきり吐き出して、吐き尽すまで吐き出して、
 からっぽにすることをしてみましょう。
 
 呼吸は、意識しなくても吐き終わった瞬間に、
 ふっと新鮮な空気がからだに吸いこまれてきます。
 
 さあ、思いっきり新しい風を引き込むためにも、
 まずは、古いよどみを吐き出してしまいませんか。




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