2017年7月のこびん

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<第0885号 2017年7月30日(日)>

       みゃくうつ

         トクトク と
         たえまなく
         みゃくうつもの
         
         トクトク と
         とまることなく
         みゃくうつもの
         
         くらやみのなかでも
         ひかりのまんなかでも
         
         トクトク と
         いつものように
         みゃくうつもの

         

   * 挿一輪 *

 あなたの心臓が、規則正しく動いているあいだは、
 あなたのこころも動き続けます。
 
 よろこびも、かなしみも、
 ゆめも、あこがれも、
 ひと時もとどまることなく動き続けます。
 
 もしも、どうしたらいいかわからなくなったら、
 あなた自身の「トクトク」に聞いてみてください。
 
 その正確なリズムが、かならずあなたを導いてくれます。


<第0884号 2017年7月23日(日)>

       できること

         わたしに
         できること
         それは
         なに
         
         わたしが
         いきること
         それは
         とい
         
         わたしの
         みてること
         それは
         いま

         

   * 挿一輪 *

 生きている、わたしに、いまできること。
 
 なぜという、問いを、もちつづけること。
 
 一日一日を、大切に。


<第0883号 2017年7月16日(日)>

       ひとみ

         ひとつの
         ひとみのなかに
         いくつの
         ふうけいがあるのだろう
         
         あどけない
         まっすぐな
         ひとみにうかべ
         なにをつたえるのだろう
         
         そらはたかい
         うみはひろい
         あこがれはつよいけれど
         
         ひとつの
         ひとみのなかに
         バラのはながさいている

         

   * 挿一輪 *

 瞳のなかには今まで見たものが眠っているのでしょうか。
 
 忘れてしまっていてもふと目の前に再現される風景。
 
 夢のなかだけではなく、白昼夢のように目の前に現れることも。
 
 きっと、だれもが持っている秘密の宝箱なのでしょうね。


<第0882号 2017年7月9日(日)>

       ページ

         ほんのページを
         いちまいいちまい
         めくるように
         まいにちをすごす
         
         ときには
         かんがえこむように
         そのページに
         たちどまったり
         
         ときには
         つぎのページが
         まちきれずに
         はやあしになったり
         
         それでも
         どのページを
         とばすことなく
         いちまいいちまい

         

   * 挿一輪 *

 一冊の本。
 
 どこにでもありそうで、実は世界に一冊しかない本。
 
 あなたという本。
 
 毎日毎日1ページずつめくってゆく本。
 
 大切に、ていねいに。


<第0881号 2017年7月2日(日)>

       かぜがすき

         かぜの
         ふくよかんがすき
         
         かぜを
         まつときがすき
         
         かぜに
         ふかれるのがすき
         
         かぜと
         あそぶのがすき
         
         かぜに
         とけるのがすき

         

   * 挿一輪 *

 ひざしがない曇りの日でも、風は吹いてきます。
 
 ほほに感じることも、うなじに感じることも、
 指先やてのひらに感じることもあります。
 
 立ち止まって、ふとまわりを見回したり、
 風の吹く方向に顔をむけたり、やわらかな雲を見上げたり。
 
 風はなにかを連れてきます。
 気がついたら、風に吹かれるのも、風に乗るのも自由です。
 
 ほら、風が吹いてきました。
 あなたはどうしますか。




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