2017年11月のこびん

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<第0902号 2017年11月26日(日)>

       きっと

         そらにむかって
         こえをはなてば
         
         そらのむこうで
         とりがなきかえす
         
         そらにむかって
         こえをはなてば
         
         そらのむこうで
         くもがながれる
         
         したをむかずに
         だまらずに
         
         まっすぐみあげて
         よびかけてみよう
         
         きっとだれかが
         こたえてくれる

         

   * 挿一輪 *

 秋空の下、風に乗せて声を出すと、鳥の鳴き声が答えてくれました。
 
 だれもいないと思っても話しかけてみれば、
 どこかでだれかが答えてくれます。
 
 空はどんなに高く広くても、
 どこかからだれかが風に乗ってやってきます。
 
 見えないからといって、なにもないと決めつけないで・・・。


<第0901号 2017年11月19日(日)>

       みち

         わたしが
         なるものは
         わたししか
         しらない
         
         どんなに
         たずねても
         どんなに
         いわれても
         
         わたしが
         なるものは
         わたししか
         しらない

         

   * 挿一輪 *

 ひとたび、変だなと思い始めると。
 
 その違和感は、納得するまで続きます。
 
 あふれる情報や観念に流されずに、どこまで自分でいられるか。
 
 どんな場面でも試されているのではないでしょうか。
 
 必要なのは、意識することと、決断すること。
 
 生きることとは、この連続だと思っています。


<第0900号 2017年11月12日(日)>

       こころ

         ぼんやりと
         こころ
         
         ふわふわと
         こころ
         
         あたたかに
         こころ
         
         ゆったりと
         こころ
         
         じっとみつめると
         てれてしまい
         
         かくれんぼ
         こころ

         

   * 挿一輪 *

 はっきりと見えないもの。
 
 だからこそ、気になります。
 
 でも、見えてしまうと、なあーんだ、と思ってしまう、
 そんな人間の気まぐれにすねてしまったのでしょうか。
 
 いつでも、どこかぼんやりの、わたしの、こころ。


<第0899号 2017年11月5日(日)>

       かき

         しずまない
         つやつやゆうひ
         
         じゅくして
         じゅくして
         
         せんこうはなび
         ふるえるひだま
         
         じゅくして
         じゅくして
         
         あきのてから
         ぽとりとおちた

         

   * 挿一輪 *

 秋も深まり葉を落とした柿の木には真っ赤な実が。
 
 青空に艶やかに映えています。
 
 熟した実の甘さ。
 
 一年かけて育て上げたからこその成果ですね。





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