2017年12月のこびん

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<第0907号 2017年12月31日(日)>

       わたしって

         わたしって だれ
         
         わからなくなると
         みんなきくけれど
         
         わたしって だれ
         
         わたしじしんが
         きくから ふしぎ
         
         わたしって だれ
         
         きいたとたん
         こたえはあきれがお
         
         わたしって だれ
         
         わたしいがいの
         だれでもないよ
         
         わたしって だれ
         
         さあ いっぽふみだして
         ふしぎ みにゆこう

         

   * 挿一輪 *

 不思議なものに気がついて、考えることは大切なことです。
 
 まわりを見まわしただけで、見慣れた当たり前のものですら、
 不思議なものだらけですね。
 
 その最たるものが「わたし自身」
 
 その不思議さに気がつくことはいいことですが、
 そこで立ち止まってしまってはもったいないことです。
 
 世界で一番不思議かもしれない「わたし自身」
 
 その不思議が歩き出し、空を見上げ、なにかを行おうとしている。
 
 さあ、行きましょう。
 
 生きてゆくことが、「わたし自身」の不思議の答えです。


<第0906号 2017年12月24日(日)>

       イヴ

         うまれるまえの ひ
         あなた は
         
         うまれるまえの ひ
         あなたのはは は
         
         つたえられるべきものを
         つたえるべきものを
         
         それぞれが
         ふかく
         つよく
         むねにひめて
         
         うまれるまえの ひ
         あなた は
         
         うまれるまえの ひ
         あなたのはは は

         

   * 挿一輪 *

 前の日。
 なにかが起きる前の日。
 
 なにげない日常のなかで特別な日を控えて。
 
 だからこそ。
 日常を大切に。


<第0905号 2017年12月17日(日)>

       おひさま

         つめたいあさ
         まっているものは
         おひさま
         
         ここにいれば
         あたたかなひかりが
         まっすぐとどく
         
         だれかにたのまれた
         ていきびん
         だれかとかわした
         やくそく
         
         さあ
         からだいっぱいに
         うけとって
         
         きょうという
         いのちのはじまり

         

   * 挿一輪 *

 寒い日が続くと太陽がありがたく思えます。
 ひなたのあたたかさは、こころから笑みがこぼれます。
 
 たとえ曇りや雨の日は見えなくても、かならず訪れる朝の太陽。
 光をいっぱいに浴びて、新しい一日のエネルギーにしたいですね。


<第0904号 2017年12月10日(日)>

       しんじて

         じっと
         まっている
         まちつづけている
         
         それは
         けっして
         あきらめではなく
         
         いつか
         かならず
         さくことをしんじて
         
         だいて
         そだてて
         ひとつのいのちを

         

   * 挿一輪 *

 冬の寒さは厳しいものです。
 
 けれど、
 その寒さにじっと耐えることで生み出されるものがあります。
 
 花のいのちは咲くことだけではありません。
 咲きながらも、次の花の咲く源(みなもと)を育んでゆくことが大切なのです。
 
 ひととき、ひとときは、いのちにとって、決してむだにならないのです。
 それをしんじて、歩き続けることが必要なのです。


<第0903号 2017年12月3日(日)>

       いきていることは

         いきていることは
         もとめられていること
         
         いきていることは
         えらばれていること
         
         いきていることは
         ひつようとされていること
         
         あなたのなかの
         はてしもない
         いのちのうちゅうに

         

   * 挿一輪 *

 わたしたちがこうして生きているのは、
 なにかから求められているからです。
 
 それは、ある人からかもしれませんし、
 もっと大きなものからかもしれません。
 
 だからこそ、わたしたちは、
 いのちそのものをしっかりと生きてゆけるのです。
 
 わたしたちが必要とされる根源。
 それは、他でもないわたしたちのなかにあります。





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