2018年3月のこびん

戻る


<第0919号 2018年3月25日(日)>

       かたすみ

         ほんのかたすみと
         あなたは
         いうけれど
         
         わたしにとっては
         たいせつな
         せかい
         
         ひみつきちの
         まほうじん
         となえるじゅもん
         
         つくりだす
         たったひとつの
         せかい

         

   * 挿一輪 *

 かたすみ。
 
 見つけるとうれしくなってしまいます。
 
 そこにいるだけで、何かを見つけ、何かを創り出せそうな気がします。
 
 あなただけの、居心地の良い、かたすみ、どこにありますか。


<第0918号 2018年3月18日(日)>

       まちつづけている

         まっているもの
         まちつづけているもの
         あなたのそばで
         
         まっているもの
         まちつづけているもの
         あなたのとおりみちで
         
         まっているもの
         まちつづけているもの
         あなたのなかで
         
         だれか ひとりでも
         どれか ひとつでも
         
         きがついてあげて
         たちどまってあげて
         こえをかけてあげて
         
         だって
         あなただけを
         まちつづけているのだから

         

   * 挿一輪 *

 あなたは、だれかに待たれています。
 
 あなたを呼び止めたい。
 あなたに声をかけたい。
 
 どうして、あなたは、待たれているのでしょうか。
 
 きっと、あなたのなかのなにかが、
 呼んでいるからかもしれません。
 
 待っているものとの出会い。
 
 それは、あなたにとって、
 生きてゆくうえでの大きなヒントになるかもしれませんね。


<第0917号 2018年3月11日(日)>

       けいちつ

         ごそごそ ごそごそ
         ごそごそ ごそごそ
         
         はるさきの むしのように
         わたしから はいだした
         
         かさかさ かさかさ
         かさかさ かさかさ
         
         からだに こころに
         みみを かたむけたなら
         
         ひそひそ ひそひそ
         ひそひそ ひそひそ
         
         やわらな ちいさな
         すみきった はね みっけ

         

   * 挿一輪 *

 啓蟄は虫たちが春を察して出てくる日といわれます。
 
 見た目はまだ、冷たく硬い大地から、いのちが伸びをするように。
 
 わたしたちも、ともすると、
 硬い冬の世界の下で、からだやこころを縮こまらせてしまいます。
 
 さあ、春ですよ。
 長い冬にじっと耐えて、その間にしっかりと準備ができましたよ。
 
 声に誘われて、自分のからだを見ると、きらきら光る羽が。
 
 気がつきましたか?
 
 大丈夫、飛べますよ、ほら、春の空に向かって。


<第0916号 2018年3月4日(日)>

       しんぷる

         しんじること
         しんじつづけること
         
         かんたんなこと
         むずかしくしないで
         
         ゆっくりなこと
         いそぐことしないで
         
         どろくさいこと
         きようにしないで
         
         めのまえのこと
         めをそらさないで
         
         しんじること
         たったひとつのこと

         

   * 挿一輪 *

 不安は常に隠れています。
 
 なにか新しいことや未経験のドアを開けようとするとき、
 ふっと背中に取り付き、留めようとします。
 
 ほんとうは毎日同じに見えても、日常は新しいドアの連続です。
 だれもが、同じものだと疑わず、無意識に行動します。
 
 だから、毎日を新しいことの連続として意識し、
 見つめることは、とても不安になるのです。
 でも、だれもが、毎日必ず新しいドアを開け続けています。
 
 自分のいのちを信じてください。
 いそがず、自分のペースで生きてください。
 
 とても、とても、シンプルなことです。
 そして、シンプルとわかったときに、ひとはとても強くなれます。





このページのトップに戻る

Copyright© 2018 Kokoro no Kobin