2018年5月のこびん

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<第0928号 2018年5月27日(日)>

       ひつよう と

         だれかに
         ひつように
         されているのに
         ただ きがつかない
         
         よくみてごらん
         みみをかたむけてごらん
         むきあってごらん
         いまのであいを
         
         それはきっと
         ちいさなドア
         いつもみているのに
         めに はいらないドア
         
         あなたは
         だれかのための
         ドアをひらく
         あなただけのかぎを
         もっている

         

   * 挿一輪 *

 あなたは、いま、だれに必要とされていますか。
 
 家族、パートナー、一緒にいる動物、花や樹。
 
 必要とされていることを、なんとなく感じながら、
 その出会いを大切にすることなく過ごしていませんか。
 
 それは、日常なにげなく見ている景色を、
 いざ思い起こそうとしてもわからないことと同じです。
 
 見ているようで見ていない。
 必要とされているのに向き合っていない。
 
 適材適所ということばがあります。
 
 こちらから求めるよりも、
 圧倒的にあちらから求められるものです。
 
 必要という小さなドアを見かけたら、
 立ち止まってそっとドアを押してみてください。


<第0927号 2018年5月20日(日)>

       バラのみち

         バラの はなに
         しばしたちどまり
         バラの はなの
         においにつつまれる
         
         なごりおしげに
         あるきはじめると
         すぐまた
         バラの はなが よぶ
         
         いえへの ちかみち
         えらんだつもりが
         いつまでたっても
         とおまわり

         

   * 挿一輪 *

 少し外を歩いただけで、バラの花に出会います。
 
 バラの花は、遠くからでもわかり、その匂いも甘美です。
 
 垣根や庭に、色とりどりのバラの花を見かけるたびに立ち止まり。
 
 この季節は、路地がまるごとバラの小道に変わります。


<第0926号 2018年5月13日(日)>

       みどりのはは

         みどりのひとみは
         いつも
         めをひらいている
         
         みどりのとびらは
         いつも
         かぎをあけてある
         
         みどりのそばまで
         そっと
         じぶんのあゆみで
         
         みどりのえがおは
         ずっと
         こころにつながる

         

   * 挿一輪 *

 母の日です。
 
 ひとだけではなく、樹にも花にも、母はいます。
 
 鳥にもネコにも、母はいます。
 
 母の見守るまなざしは、だれでも変わることはないはずです。


<第0925号 2018年5月6日(日)>

       ささえ

         だれかを
         ささえると
         わたしも
         ささえられる
         
         だれかを
         ささえると
         わたしの
         ささえがわかる

         

   * 挿一輪 *

 ささえ、支え、支柱。
 
 草花でも、樹でも、ペットでも。
 
 身近なひとでも、支柱を必要としているひとでも、もちろん自分でも。
 
 しっかりしているものでなくても、今にも折れそうな細い軸でも。
 
 支えることで、わかることがあります。
 
 だれかを支えることで、自分自身もまた支えられるということ。
 
 気がつかないだけで、だれかにたくさんの支えを受けていること。
 
 ささえ。
 
 あなたも支えてみませんか。






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