2018年9月のこびん

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<第0946号 2018年9月30日(日)>

       ともだち

         ちいさなともだちよ
         あしもとに
         ひっそりといきる
         たくさんのともだちよ
         
         ちいさなともだちよ
         かぞえはじめると
         きみたちはとてもゆたかだ
         だからそんなにも
         
         いきいきと
         たんたんと
         しんしんと
         いきている
         
         ちいさなともだちよ
         あしもとに
         しっかりとねづく
         たくさんのともだちよ

         

   * 挿一輪 *

 ひとりぼっち なんてことは、
 この地球上ではありえないことなのでしょう。
 
 いつもけんめいにいきている、たくさんのともだち。
 
 ふっと、立ち止まり、足元を見ても、周りを見ても、
 ほら、こんなにたくさんの。
 
 今まで、ただ気がつかないだけだったのですから。


<第0945号 2018年9月23日(日)>

       へんか

         つづける
         きのうと
         かわらないようでも
         きょう つづける
         
         つづける
         きょうと
         かわらないようでも
         あした つづける
         
         つづける
         ずっと
         かわらないようでも
         だれかが みている
         
         つづける
         つづけたからこそ
         つづいている
         こころの たかみを

         

   * 挿一輪 *

 どんな小さなことでも続けることは、とても大切です。
 
 続けているときは、変化がよくわかりません。
 
 わかるのは、続けていたことを止めたときです。
 
 止めて、しばらくして再開したときに、はっきりとわかります。
 
 続けてきたことが、その位置を保つことが、いかに大変だということが。
 
 どんなささやかなことでも、続けてください。
 
 続けることが、進歩のための大きな布石になります。


<第0944号 2018年9月16日(日)>

       そのまま

         そっと
         よりそうだけでいいんだ
         あなたの
         いちばんやさしくなる
         きょりで
         
         じっと
         だまったままでいいんだ
         あなたの
         いちばんむりのない
         じかんで
         
         ふっと
         きがついたときに
         こえのようだ と
         みみをかたむけられる
         
         はっと
         おもいだしたときに
         はねのようだ と
         はだをまかせられる
         
         すっと
         あきのにじむひだまりで
         あなたのすきなことを
         ちりばめて
         
         もっと
         なにかになろうなんて
         おもわなくてもいい
         あなたは
         そのままのあなたで

         

   * 挿一輪 *

 沈黙が好きです。
 
 自分からの発信をやめると、静かになります。
 
 静かさに身を置いていると、音が空気がとびこんできます。
 
 自分を器にして受け入れます。
 
 小さなからだが、大きな空につながります。
 
 何もしなくても、ただそこに座っていればいいのです。
 
 あなたにとって、いちばん好きなあなた自身がわかる瞬間です。


<第0943号 2018年9月9日(日)>

       なまえ

         なまえは
         ふたつめの
         たんじょう
         
         なまえは
         ふたつめの
         ひふ
         
         なまえは
         ふたつめの
         ハグ
         
         なまえは
         ふたつめの
         いずみ

         

   * 挿一輪 *

 ひとは生まれたら名前をもらいます。
 
 生まれたばかりの新しいからだを、そっと包むように名前を着ます。
 
 名前は時間とともにからだとひとつになり、一緒に歩んでゆきます。
 
 呼ばれるときは、名前とともにからだやこころも呼ばれます。
 
 名前はとても大切なものなのですね。


<第0942号 2018年9月2日(日)>

       わたしの いろ

         みあげると
         そら
         あお と
         くも
         しろ の
         しましま
         
         どこまでも
         そら
         あお と
         くも
         しろ の
         しましま
         
         おととい と
         きのう と
         きょう の
         わたし みたい
         
         これいじょう
         そりかえれないけれど
         ひっくりかえったら
         あした の
         いろ
         みえるだろうか

         

   * 挿一輪 *

 今日のあなたは色に例えると何色ですか。
 
 青空のような「あお」
 浮かぶ雲のような「しろ」
 
 今日のあなたはその色でなにを染めましたか。
 
 時間の雨で流れてしまうけれど、
 こころのどこかにきっと残っていることでしょう。
 
 そんな毎日のくりかえしが、あなたの独自の色になってゆきます。
 
 世界でたった一つの色、それがあなた色です。






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