2019年1月のこびん

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<第0963号 2019年1月27日(日)>

       ほこり

         どこへゆこう
         なにをしよう
         あなたはいつも
         おもいつづける
         
         はてしもなく
         とおくをみて
         めのまえの
         のはらをみずに
         
         かぜがふいてくる
         とりがさえずる
         おおきなきがたつ
         
         ほこれることは
         いきていることと
         あなたであること

         

   * 挿一輪 *

 無意識に歩いていても、自然に足が向く方向に。
 
 それは、自分自身が好きな目的地を承知しているから。
 
 そのことを思っているだけで、満ち足りた気持ちになること。
 
 たったひとつのことでいい。
 
 どんなささやかなことでも、一生続けてゆけたなら。
 
 あなたが生きてゆくなかで、ひとつの誇りです。


<第0962号 2019年1月20日(日)>

       ねこのように

         ねこのように まるまって
         おおきな おおきな
         もりを おもおう
         ゆっくりのびを してごらん
         
         ねこのように おともたてず
         はしから はしまで
         くさばなの そうげんを
         かぜとともに ぬけてゆこう
         
         もう なにもほしくない
         もう なにもさがさない
         ふるさとひとつ こころのほかに
         
         ことばのえふで いっぽんを
         じまんのひげに つけかえて
         ごろんとひとつ でんぐりがえり

         

   * 挿一輪 *

 ほんとうに必要なことは自分のすぐそばにあります。
 
 遠くのものが良いものに見えるので、探しに行きたくなりますが、
 
 身の回りの手の届く範囲で、見つかるものです。
 
 そういう意味で、自分自身は、近くて遠くの存在かもしれませんね。


<第0961号 2019年1月13日(日)>

       うごく

         どこへゆこう
         どこへゆこう
         いまいちばん
         ゆきたいところへ
         
         なにでゆこう
         なにでゆこう
         いまいちばん
         てぢかなもので
         
         ひとつのきっかけ
         ひとつのけつい
         ひとつのうごき
         
         わずかでもふれる
         ながめるだけでは
         かわらない

         

   * 挿一輪 *

 ひとつの小さな行動が、大きなうねりを呼ぶことがあります。
 
 そう、始まりは、ほんのささいなきっかけから。
 
 でも、その小さな行動を起こさなければ、なにも変わりません。
 
 まずは、第一歩。
 
 新しい年だからこそ始めやすいですね。


<第0960号 2019年1月6日(日)>

       ころころ ころころ

         ころころ ころころ
         あさひが ころがって
         かおを おおった
         ゆびの すきまから
         
         ころころ ころころ
         あさひが ころがって
         ぎゅっと むすんだ
         くちびるの すきまから
         
         はいってくる しのんでくる
         かぞくの こえかけのように
         きらいでない くせのように
         
         わたし かがやく
         わたし つつまれている
         わたし ころころころころ

         

   * 挿一輪 *

 朝日を見たその瞬間、ひかりがまっすぐにしみとおってきます。
 
 顔を覆っても、後ろを向いてもつつみこんできます。
 
 こころの出会いとは、そのようなものです。
 
 朝の光を、からだいっぱい、吸収してくださいね。






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