2020年1月のこびん

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<第1015号 2020年1月26日(日)>

       ひめくり

         いちまいめくる
         こよみをめくる
         あたらしいいちにちが
         あたらしいかぜがふく
         
         いちまいめくる
         じぶんをめくる
         まっさらなじぶんが
         まっさらなえみがくる
         
         すきなことはなんだろう
         いますぐに
         とりいれないりゆうは
         どうしてだろう
         
         いちまいめくる
         つつみをやぶる
         はじめてみよう
         じぶんのいきるきょうを

         

   * 挿一輪 *

 毎日、一枚ずつめくってゆく日めくり。
 
 大切なのは、誰かにかめくられるのではなく、自分の手でめくること。
 
 まっさらな一日とともに、新しい自分の一日を始めてください。


<第1014号 2020年1月19日(日)>

       しっぱい

         しっぱいを
         みつめる
         めをつぶらずに
         ごまかさずに
         
         しっぱいを
         かくしてすてない
         なにかをうみだす
         ざいりょうに
         
         つつみこんで
         くふうして
         たのしみながら
         みなおしてゆけば
         
         しっぱいほど
         みがきこめる
         にじみだすような
         ひかるじぶんになれる

         

   * 挿一輪 *

 失敗に目をつぶり捨ててしまえば、とりあえず消えてしまいます。
 
 けれど、その失敗を利用するならば、失敗は展開の材料になります。
 
 失敗を見捨てずに、逆に受け入れて、工夫して使う。
 
 なぜなら、失敗もまた、自分が行動した証しだからです。


<第1013号 2020年1月12日(日)>

       さがしに

         つきをさがしに
         どこにゆこう
         
         すいへいせんをのぞむ
         うみへゆこう
         
         りょうせんをはしる
         やまへゆこう
         
         さえぎるもののない
         そらへゆこう
         
         ゆらりとゆれる
         みずべへゆこう
         
         つきをさがしに
         どこにゆこう
         
         かがみにうつる
         ひとみにゆこう

         

   * 挿一輪 *

 雲のすき間が急に明るくなってまあるい月が顔を出しました。
 
 じっと見つめる顔のようで、じっと見つめる瞳のようで。
 
 おなじ月でも見る場所により印象が異なるように、
 
 ひともまた、その居場所、置き場所によって、印象が違ってきます。
 
 でも、月はやはり月で、ひともまた、そのひと以外にはなりません。
 
 環境を嘆く前に、まずそのものをまっすぐに見つめること。
 
 ごまかさずに正対すること、それが生きるうえでの基本だと思います。


<第1012号 2020年1月5日(日)>

       ぎゅっとだいて

         ねがいごとをぎゅっとだいて
         しんねんのとりいをくぐる
         
         たったひとつのおもいを
         こころからてのひらにうつし
         つつみこんでわたすため
         
         かみさまはどこにいるのだろう
         たちどまりみつめるさきに
         せなかをおしつづけた
         しんとしたけはいがまっている
         
         おおきなかみさまと
         ちいさなかみさまが
         てのひらのことのはをとおして
         
         たったひとつのねがいごとを
         だきしめながらひきついでゆく

         

   * 挿一輪 *

 神様はどこにでもいます。
 
 大きなお社のなかにも、道端の小さな花にも。
 
 天を突くような大きな樹にも、いっぽいっぽ歩むあなたの胸にも。
 
 参拝するのは、そんな神様同士の願い事の受け渡し。
 
 よろしくお願いします、と。
 
 だから、自分のなかで、しっかりと願い事をことばにしてください。
 
 そうしないと、大きな神様がとまどってしまいますから。






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