2021年1月のこびん

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<第1068号 2021年1月31日(日)>

       なんにも

         なんにもしていないと
         だれかのめがきになって
         うしろめたいきがする
         
         なんにもしていないと
         どんどんふあんになって
         なにかさがしたくなる
         
         なんにもしていないって
         だれがいうのだろう
         なんにもしていないって
         なんにもしていない のだろうか
         
         おおきくいきをすってみる
         うつむいてためいきをついてみる
         かげがうごく じぶんがうごく
         なんだ いきているじゃん
         
         なんにもしていないって
         なんにもしていないって
         こころのじゅもんかな


         

   * 挿一輪 *

 「なんにもしていない」
 
 だれかの目に言われて、そのまま自分にむけてつぶやいて。
 
 なにかしなくては、いけないの?
 
 自分を責めないでください。
 
 それよりも、自分をしっかりと見てください。
 
 「なんにもしていない」わけはないって。
 
 瞬時も止まることなく、自分のいのちを維持している身体。
 
 足を引っ張る「こころ」に、しっかりと伝えたいですね。


<第1067号 2021年1月24日(日)>

       かくれている

         かくれている
         めのまえに
         だれもいないと
         おもいこんでいる
         
         かくれている
         みみもとに
         よびかけのこえ
         かぜのおとだろう
         
         かくれている
         このかおりは
         たしかどこかで
         ふわっとだかれて
         
         かくれている
         ふれるものは
         すきなもの
         いつかのたからもの
         
         かくれている
         いっしょにいよう
         いっしょにあゆもう
         いつもそばにいる


         

   * 挿一輪 *

 ほんとうは隠れているのではなく、自分が気がつかないだけ。
 
 周りに注意すればするほど、多くのものと出会えます。
 
 この世の中、なんと多くのものが満ち溢れているのでしょうか。
 
 自分が必要としたときに、かならず手を差し伸べてくれます。


<第1066号 2021年1月17日(日)>

       みとめる

         みとめる
         じぶんをみとめる
         みとめる
         こせいをみとめる
         
         みとめる
         いのちをみとめる
         みとめる
         ちがいをみとめる
         
         みとめる
         だめだめをみとめる
         みとめる
         ぞくぞくをみとめる
         
         みとめる
         ひとりをみとめる
         みとめる
         きょうをみとめる


         

   * 挿一輪 *

 どんな自分でも、認めてください。
 
 こんな自分どうしようもないな、と思っていても、認めてください。
 
 間違えは、失敗は、ダメではありません。
 
 得体のしれないものに、ぞくっと反応する自分を見つめてください。
 
 どんなことでも、自分が生きている結果なのです。
 
 どんな自分でも、たったひとつの個性として育てていってください。


<第1065号 2021年1月10日(日)>

       はじまる

         あさがはじまる
         まっすぐに
         ひかりがやってくる
         わたしも
         まっすぐにすすむ
         
         きょうがはじまる
         まっすぐに
         じかんがやってくる
         わたしも
         そのままじかんになる
         
         いきていることは
         なにかがはじまること
         いきていることは
         わたしがはじまること
         
         いのちがはじまる
         まっすぐに
         だれかがやってくる
         わたしも
         まっすぐにゆこう


         

   * 挿一輪 *

 朝から、今日一日がはじまります。
 
 目覚めた自分が、そしていのちたちの、一日がはじまります。
 
 まっさらな、そして、かがやくひかりのなかで。
 
 あらゆる一日が、わたしを見て呼んでいます。


<第1064号 2021年1月3日(日)>

       なぜ

         なぜ
         ふとおもったこと
         
         なぜ
         いままでそんなこと
         おもってもみなかったのに
         
         なぜ
         そうおもったら
         どうしてもしりたくなった
         
         なぜ
         このまま
         なぜといっしょに
         ついっとそとにでてみよう
         
         なぜ
         ひなたにでて
         そらをみあげて
         どこまでもどこまでも
         あるいていってみよう


         

   * 挿一輪 *

 当たり前のこと、習慣になっていること、でも、なぜ?
 
 日常のなかにも不思議はたくさんあります。
 
 急がず、無理せず、自分で考えて、自分なりの答えを探してみましょう。






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