<第1080号 2021年4月25日(日)> くもは くもは どこへゆくのだろう くもは どこへゆくのだろう かぜにきいたら わかるだろう そらにきいたら わかるだろう しろくのびたふわふわの けれどするどいきっさきの くもは どこへゆくのだろう だれにきいたら わかるだろう くもにきいたら わかるだろう * 挿一輪 * どこへ行きますか、あなたは。 行き先は、あなたに聞いたらわかりますか。 そう、あなたはわかっています。 これから、どこへ行きますか、あなたは。 <第1079号 2021年4月18日(日)> さいて さいてみる はなだからさいてみる さいてみる さきをおもってさいてみる いきることは はなをさかせること はなをさかせて おわらせないこと はなが みになって だいちにおちて いつかめばえて あたらしいきになって さいてみる さくだけでおわらない さいてみる さくことがはじまりだから * 挿一輪 * 生きていることで、花は咲きます。 でも、花を咲かすことが目的ではありません。 咲いて、実になって、また新しい芽を出す。 そこまで考えるひとが、少なくなりました。 いまの自分の考えや行動が、実になって芽吹くならば、どうなるだろう。 咲いてください。 新しい芽のことまで考えて、自分を咲かせてください。 <第1078号 2021年4月11日(日)> おおらかに いきるって きっちりすることじゃない おおまかに つつむようにあるくこと しっかりと しょうてんのあったところ きりっとして わかりやすくみえるけど おおきくて やわらかなひかりは まわりこんですみずみまで いいかげんはよいかげん むだってあたたかい いきるっておおらかなこと * 挿一輪 * 精巧なものほど、壊れやすい。 壊れたら、直しづらい。 複雑になるほど、原因がどこにあるか探しにくくなります。 生命は精巧なメカニズムの一方で、力が抜けるような無駄もできます。 どこかに、逃げ道があるのですね。 だから、生き続けることができます。 生命の使命はたったひとつ、生きることです。 良い加減でおおらかに、自分を生き抜いてくださいね。 <第1077号 2021年4月4日(日)> かたすみ どこかとおいところから やってきたの ここにいたよ きのうもおとといも きがつかなかったんだ このかたすみに このほしはみんな かたすみからできている かたすみにひとり さみしくないのかな さみしいからあたたかい さみしいからだきしめる いっしょにみあげてみたい しゃがみこんでそらを ここにならんでみてごらん ここにならんでみてごらん * 挿一輪 * かたすみって、どこだろう。 どこもかしこも、かたすみなんじゃないだろうか。 かたすみって、実はとっても大切。 だって、地球は、かたすみからできている。 |
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