2023年4月のこびん

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<第1185号 2023年4月30日(日)>

       つ


         つれていっておくれ
         あなたのせかいへ
         やわらないざない
         つつみこむつよさ
         
         つれていっておくれ
         だれもおしえてくれない
         であったものだけのゆめ
         みちびかれるのは いま
         
         つれていっておくれ
         ことばはいらない
         よそおいもいらない
         ただよりそうだけの
         
         かえるみちもわすれて
         わたしのなもわすれて


         

   * 挿一輪 *

 はっとする出合いは、まさに一期一会です。
 
 予告もなく、突然だからこそ、驚きに満ちています。
 
 あなたの世界に、連れて行ってほしい、ただそれだけです。


<第1184号 2023年4月23日(日)>

       ち


         チェンジ
         めのまえのできごとはひとつ
         かげをとるか
         ひかりをとるか
         
         チェンジ
         ここにいるわたしはひとり
         きのうからみるか
         あしたからきくか
         
         チェンジ
         ひっくりかえしてみようか
         とおくへけとばしてみようか
         しんじてみがいてみようか
         
         わたしがいちばんはやいはず
         くるりとふりむいてチェンジ


         

   * 挿一輪 *

 長所と短所は、おなじ物事を違う側面から捉えただけのことです。
 
 嫌いなことも、避けることも、別の側面からすると魅力的かも。
 
 目の前の出来事は、たったひとつ、です。
 
 あなた自身が、どう接するかだけです。
 
 こっちから見て、あっちから見て、固定観念をチェンジしてください。


<第1183号 2023年4月16日(日)>

       た


         たとえば
         おなじけしきをみたなら
         ふたりのことばは
         おなじになるだろうか
         
         たとえば
         おなじおもいをもつなら
         ふたりのひとみは
         おなじになるだろうか
         
         たとえば
         おなじあすがかさなるなら
         ふたりのゆくさきは
         おなじになるだろうか
         
         あなたのみちとわたしのみち
         ひとつにならないふたつのみち


         

   * 挿一輪 *

 わたしとあなたは、同じではありません。
 
 どうして、そんな当たり前のことを、と、思うでしょうか。
 
 いつでも、どんな時でも、そのことが分かっていれば。
 
 それは、個性を認めることであり、相手を尊重することにつながります。
 
 そして、もうひとつ、自分自身を尊重することにもつながります。


<第1182号 2023年4月9日(日)>

       そ


         そっち って
         あなたがいうから
         そっち にいってみた
         
         あなたはすこし
         あわてたように
         わたしをおいかけ
         
         そっち じゃない
         わらいながらゆびさす
         そっち って
         
         あなたのそっち と
         わたしのそっち が
         ぐるぐるおいかけっこ
         
         もうすこしとぼけていたい
         すきだなきみの そっち


         

   * 挿一輪 *

 おもしろいのは、指示された場所が、アバウトなところです。
 
 そっち、は、まさしく無限にあります。
 
 はっきりしないから、と、怒るひともいるでしょうか。
 
 生じるすれ違いから、新しい出会いや笑いまでも生まれます。
 
 それぞれのアバウトなところの違い、互いの個性に気づけますね。


<第1181号 2023年4月2日(日)>

       せ


         せんたん に
         いる
         いつだって
         どんなときだって
         
         せんたん に
         いる
         いきているわたしの
         いまというわたしの
         
         せんたん に
         いる
         このさきはうちゅう
         おおきくひろがる
         
         せんたん に
         すすむ いのち


         

   * 挿一輪 *

 生きていることは、常に、最先端にいることです。
 
 休むことなく、細胞が生まれ変わり、新しくなっています。
 
 生まれてから、いえ、生まれる前から、ずっと続いて、引き継ぐ時まで。
 
 自分といういのちの先頭に、いつだって立っている。
 
 そう思うと、あらゆる可能性のなかで、生きていることを感じます。
 
 さあ、進みましょう。






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