どこかに どこかに 秋を 見つけにゆこうと どこかに 自分を 見つけにゆこうと からだいっぱいの 荷物を 背負って 蝉が ぽろぽろ落ちてくる べっ甲飴の 日向を歩く 振りほどこうにも 昨日の記憶は 9月の蝶のちぎれた羽 仰ぐ青空は広すぎて どこに向かって たずねていいのか ぽたりと落ちた 影のような汗のしみを ひとつひとつ越えながら どこかに 秋を 見つけにゆこうと どこかに 今を 見つけにゆこうと 雷鳴の音にまごうのは ふるさと色した幻の花火 |
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