この道は
どこへ続くのだろうか
この道を
まっすぐに
見つめたことがない
いつも伏し目がちに
あしもとを
見ていることしかない
もうすこし顔をあげて
もうすこししっかりと見て
そういわれたのは
いつのことだったのだろうか
だれだったのだろうか
そのときも
きっと伏し目がちに
だれかの足元を見ていたのだろうか
この道は
どこへ続くのだろうか
聞いてみたい気がする
教えてもらいたい気がする
耳をふさぎたい気がする
自分で確かめたい気がする
なにが怖いのだろう
なにが気に入らないのだろう
この道しかないのに
この道しかないのに
わたしのための
この道しかないのに
