***  4月の詩  ***

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 サクラ


ひらいてしまえば
とじることはない

あわいろのはなびらに
つつみかくすことなにも

はなびらひらくのち
とまどうすべもなく

もどりのかぜも
つめたいみずのしずくも

うけいれうけいれうけいれ
けだし

けしてみをうることはなく
いまはさあおのそらのした

あらがうことも
はじらうことも

いのちのいけのしずけさに
はもんしんとおくるように

ひらいたときをわすれ
ちるときをおもわず

ただくるおしく
ただひたすらに

みずからをあいし
それゆえに

あらゆるものをめで
あらゆるものよりめでられ

みるものきくものふれるもの
つらつらつらととけてゆけ
サクラ









4月の詩 サクラ

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