***  5月の詩  ***

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 ありがとう


ありがとう の
ことばを聴くと
ふと立ち止まってしまう

わたしにかけれたことばでなくても
まちなかで
ふと耳に入っても
思わずふりむいてしまう

ありがとう の
風を感じると
やさしい目になってしまう

すこし
はにかむような
すこし
くすぐったいような
すこし
誇り高いような

ありがとう の
光を感じると
やわらかな皮膚になってしまう

五月の新緑の
さらさら流れる時のささやき
どこまでも慈しむ
透明な柔毛(にこげ)

ありがとう の
ことばを聴くと
ふと試したくなってしまう

わたしのことばで
ありがとう を
わたしのおもいで
ありがとう を
わたしのえがおで
ありがとう を
まっすぐに











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