***  10月の詩  ***

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 いつまでも


ふるさとは
どこにあるのだろう
かみさまは
どこにいるのだろう

まっすぐ目をみつめて
ぴったりと横に並んで

小さな声でつぶやくように
小鳥のさえずるように
大きな樹の静けさのように

聞いてごらん
たずねてごらん

たましいは
どこにあるのだろう
ほんとうは
どこにいるのだろう

ひだまりにたたずんで
雲の影にたたずんで

忘れものを探すように
長い髪を梳かすように
風の背を追うように

みつけてごらん
あるいてごらん

ああ
どこまでが空なのだろう
どこまでがわたしなのだろう

こうして
いのちとして
生きているあいだ
いつまでもいつまでも
教えてほしかった
あなたに











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