New ! 08/4/27 2008年4月第2行に5編を追加
サクラ(薄桃) | 花びら(薄桃) | サクラ(白) | 花びら(白) | しだれ桜 |
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いつから この花を咲かせ いつまで この花を咲かせ ずっとずっと |
5枚の花弁が どうして こんなに 幾何学的に 美しいのか |
まっしろという 色があると 知っていても 目の前にあると 思わず見る |
すべて合わすと 白になる 光の三原色 わたしは 光のサクラ |
大地にむかって 咲くサクラが ひとつくらい あっても いいよね |
中心 | 白無垢 | 記憶 | 凝視 | 平行線 |
ほんとうは 世界の中心で 叫びたいんだ 「だれか愛を」 って |
明日 お嫁にゆきます お世話に・・・ 陽だまりに 白無垢で |
たしかに あの場所だった たしかに あの人だった 名前はなに |
ずっと 見ている ずっと前から なぜ 気がつかないの |
たまには おたがい まっすぐに 向き合って 話したいね |
photo by RICOH GX100
ネムイ | カガヤク | トボケ | ミャク | ミライ |
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ネムイ ネムイ コンナ シドケナイ カッコデモ |
コンナ カタスミデモ スポットライトで スターノヨウニ カガヤク |
イツダッケ イッショニ ノンダノハ ワスレタ コトニシテ |
トックン トックン キコエルケレド トキドキ ムシクイサレル |
ミライヲ ユメミタコトアル ドンナニ チイサクテモ カガヤクユメヲ |
イヌフグリ | ホトケノザ | タンポポ | ミモザ | アセビ |
空の 羽衣を はらりと まとった 春の使者 |
高貴な色を 誇りにしている けれど 愛嬌のある 顔が好き |
いつでも にこにこと 満面の 笑顔 小さな太陽 |
黄色い ボンボンを みんなで 振って 春の応援 |
小さな 鈴を振って どんな音を 聞かせてくれる しびれそうな |
ジンチョウゲ | モクレン | ナノハナ | スイセン | チューリップ |
その匂いは 目をつぶっても どこにいても 春の訪れを 伝える |
はらりと 衣を開くと 清楚な乙女が 妖艶な女に 七変化 |
この黄色い 春の手紙を 風に乗せて 青空への 補色 |
まっすぐに なにを伝える そのラッパから 奏でる音は 春 |
寄り添っていても 不安になって ふとこころを 見たくなる こんなふうに |
photo by RICOH GX100
うしろ姿 | やっと光 | ここに来 | たから箱 | あおの詩 |
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けんちゃんも えみちゃんも みんな 帰ってしまった ぼくひとり |
やっと 会えたね つかの間の 日光浴 もっと光を |
ここに来 ここに寄 なにも言わんでも なにも話さんでも じっと座 |
ゴミ箱じゃない 犬小屋じゃない 賽銭箱じゃない 大魔術じゃない 只の箱じゃない |
あおの世界に 影のともだちを みなみの風と たいようが つれてきたよ |
ウィンド | レディ | ウィズ | カンヴァス | パッション |
南からきた 透明なうた 風にのって 光にのって まわれ |
ようこそ 私たちの家に おもてなしは かおりと まばゆさと |
一緒に 遊ぼうよ もう帰っちゃうの つまんないよ |
立派な建物も 広い敷地も 空調設備も いらない 窓さえあれば |
赤がすき ドレスも 時間も 光も 匂いすらも |
まぶしい | のぼれ | もうすぐ | みつめる | おはよう |
陽だまり 大好き でもまぶしい 帽子がわりの いいひさし |
のぼれ のぼれ 雲の上に 空の上に まっすぐに |
おもいおもいの あたらしい ふるさとにむけて さあもうすぐ 準備はできた |
ガラス球の ひとみには どんな想いが こめられている ずっとみつめて |
おはよう 春からの手紙 届いたよ もうすぐそこまで 来ているからって |
photo by RICOH GX100
つつむ | うつろい | いつか海に | もっと | まどろみ |
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なにも かんがえずに わたしを じっとみて つつんであげる |
時はながれて あなたは 朽ちて いっそう 妖しくなる |
こんなに 海に近いのに 波に乗れない いつか海に 入りたい |
もっと 高く もっともっと 高く 空はどこだ |
うつら うつらと 気持ちいいな やさしいのは おひさまだけさ |
まつげ | やすみ | くもり | みつめ | じっと |
時とともに ながく まつげのびて わたし きれいになった |
かぜが つよくてさ ほんと疲れる 腹減ったな だれかえさくれ |
おいそこの雲 おれの仕事 じゃまするな 早くしないと 陽が沈む |
なにか用 それとも この美貌に 惚れたって いいわよ |
目が合ったね いらっしゃい もう帰れないよ はい一名様 ご案内 |
雨に | 陽に | 結ぶ | 待つ | 輝く |
冷たいから 涙じゃない 哀しいから 涙じゃない 明日への雫 |
あなたが 太陽 わたしも 太陽 笑顔の姉妹 |
しっかりと 結んで しっかりと 守って 春が来るまで |
雨のなか 風のなか ただひたすら じっと 誰を待っていた |
あなたを 映すことが できるのは 今日だけです もっと輝いて |
photo by RICOH GX100
モノトーン | 遥かなる親子 | 緑の爆弾 | だれだ | ダック |
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哀しいけど 下を向かないで せめてわたしを こころのままに 絵にしてあげる |
ずいぶん 遠くまで来たね 日向ぼっこは とてもいいけれど ね、お母さん |
そろそろ あぶない だれが しかけたんだ ほら逃げろ |
ミラーは 事実を語る わかるのさ 映っているのは だれだ |
これはみごと さび色ダック どんな声で 鳴くのだろう さび色声さ |
あふれる | 休め | 落し物 | 落葉吹き | 波止場 |
ここは陽だまり あたたかくて どんどん どんどん 増えてしまう |
だれか 号令かけたまま どこかに 行ってしまった いつまで休め |
落とし主は だれですか こんなに すてきな 落し物 |
こっちにおいで こっちにおいで さあ来たね 落葉をたくさん 吹きかけるぞ |
つなぎとめる しっかりと 船ならば でも こころは無理 |
窓 | 天に続く道 | 流されて | 屋外画廊 | 木漏れ日 |
じっと 見ていると 小さな窓が この家を 語りだす |
なんにもない 空に 深く大きな こころが あるのかな |
ここは海 ずいぶん 遠くまで来たね これから どうしようかな |
だれが こんなに 鮮やかな 絵を 描いたのだろう |
輝く恒星から まっすぐに まっすぐに やってきた 光の手紙 |
photo by RICOH GX100
ひっそりと | はじけた | もしも | ブルース | もう少し |
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かたわらに ひっそりと 待っています 気がついたら お手紙ください |
はじけた はじけた 白いポップコーンが はじけた ひとつおくれ |
トラに なりたかった せめて この色に 生まれ変わったら |
枯れ色の ブルースを つくってみた みんな落ちるまで 歌い続けるよ |
曇り空だって 青いものはある 君が空代わり もう少し 話をしようよ |
心象風景 | 夜勤明け | こっち | ふたり | ひなたぼっこ |
わたしの こころに 見ているわたしと 見られている もうひとりのわたし |
朝だよ 一晩中ご苦労様 もう大丈夫だよ ゆっくりと お休みよ |
枯葉宮殿に ようこそ 矢印に沿って しゃりしゃりと お進みください |
みんな いなくなったけれど ふたりは なかよく よりそって |
だれだって いいじゃない 生きていても ものだとしても あったかいなあ |
みあげる | ひるね | 姉妹 | 出向 | 会いたい |
あこがれて あこがれて あなたに あこがれて 咲いた |
こんなに あたたかなのに どこにゆくの こっちにきて いっしょにどう |
ほんとうは もっとたくさん いるけれど 私たちふたり 特等席 |
ずいぶん長いこと 樹をやっていた こんどは出向して 駐車場だって まったくもう |
狭いところでは 友だちがないの こうして顔出せば 皆に会える ね一緒に遊ぼ |
photo by RICOH GX100
フユザクラ | たずね人 | 空色の羽 | 泣き笑い | 目覚め |
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秋の日に 雲の白さに あこがれて 咲いていた フユザクラ |
あなたはだれ 私のからだに 寄り添って いつのまにか 消えてしまう |
どこから来た 空からさ いつも 呼ばれている 帰っておいで |
雨が やんだよ 泣いていても 仕方がない 笑顔好きだよ |
ほら 朝だよ みんなが 呼んでいるよ こっちを向いて |
はらぺこ | こいびと | 移動 | ひるね | 見るだけ |
そこどいて はらぺこ はらぺこ 秋の日は 短いんだから |
やっと 会えたわね でもすぐに 行ってしまう うわきもの |
動く距離は 知れている どこまでも 空なんだから 止まっていよう |
なに じゃますんのよ 眠いんだから 気持ちいい 秋の日なのに |
匂いはないよ そう思うでしょう ほらほら そばに寄って もしかしたら |
並んで | 飛びます | なんだよ | 葉のことば | 空へ |
ずっと 並んで ゆれていた もう少し いっしょにね |
そろそろ ゆくね どこかで 会えるといいね お母さんになって |
ほっといてよ いまはらぺこ きげんわるいの あっちいって ついてこないで |
なにを 話したいの 耳を 傾けたくなる どうぞ |
なにがあるか たしかめたい だから すこしでも 空へ |
photo by RICOH GX100