***  2月の詩  ***

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 ラッピング


プレゼントを渡すのなら
ラッピングして

あなたのお気に入りを選ぶように
ていねいに

あなたのこころを包むように
やさしく

プレゼントが届いたとき
ラッピングを
ひらく

かくしておいたあなたの感謝
受け取る人の驚き

ひとつになって笑顔が生まれる

それは
あなたが書くとびきりの手紙のよう

ラッピングをといたら形があって
形はことばになって
相手のなかでこころに変わる

ラッピング
ささやかな包みから

生きているもの
触れ合うもの
開かれてはじめて溶け合うもの
深く大きなものへ

 雨水(うすい)


想いの眠っている
陽だまり

明日の眠っている
陽だまり

じっとたたずみ
じっと目を閉じて
オレンジ色のまぶたのうら
思い出すやわらかな不思議

いやなことを忘れるのではない
思い出す
あなたの呼吸を

うまれたときから
ずっと続いている
変わらないいのちのリズム

かたいつぼみのなかの
やわらかな花びらのかさなり

かたくななこころのなかの
プルンとした子どものほっぺ

春はくる
かならずめぐってくる

ゆめのねむっている
陽だまり


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