てっぺん 樹のてっぺんに残るもの 陽に輝き惑星とともに公転するもの あの軸は呼吸 宇宙の息と寸分も違わない周期 視界は成層圏のようにクリア 横切るのは鳥の羽と憧れの羽 わたしの軸を合わせてみても めまいの風しか起こらない こんなに気持ちのいい基準に わたしの基準も目を覚ます たとえそれが単調で 果てしない海原だとしても 迷いはどこからでも湧いてくる 悲しみはいつまでも褪せはしない けれど立ち止まることはしない どうしたってやり直せはしない てっぺんはすべての起点で すべての終点につながってゆく ただひとつの例外もない ただひとつの後悔もない てっぺんにとどまれ いのちの起点から終点を目指せ 飛べなくても進むのを諦めるな わたしだけの動力があるのだから |
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