***  6月の詩  ***

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 紫陽花


変わるのだろうか
わたしは
紫陽花の色のように

生まれたときの水に
その色を染められ
静かに花を咲かせ

雨に打たれようとも
風に吹かれようとも
秘められた道を

迷いながら
でも確かめながら
歩み続ける

わたしはいつまでも
わたしだから
たとえ色が変わろうと

ただまっすぐに
見つめるしかない
耳をかたむけるしかない

紫陽花の色のように
わたしは
変わることができない

だからこんなにも
紫陽花にあこがれる









6月の詩 紫陽花

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