***  12月の詩  ***

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 波


強い風に乗り
大きな翼が
サーフィンをする
巻き雲の波に乗り
連なった波に乗り
いつまでも
飽きることなく

僕たちも風に乗れるか
透明な翼を震わせ
成層圏に続く青い湾で
どこまでいけるだろう
いつまでいけるだろう
休むことはもうできない
ただただ波に乗り
いまを生きよう
いまを忘れるほど
このいまを生きよう

もしも
忘れることができるなら
ここが宇宙の片隅の
小さな惑星の上
ということが

もしも
忘れることができるなら
突然消えた君と
もう二度と話せない
ということが









12月の詩 波

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