***  2月の詩  ***

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 気配


感じる
なにものかを
探る
見えないものを
そこに
なにがあるかは分からない
ただ
なにかがあるかは確か
もしかしたら
誰もが感じないもの
もしかしたら
時と場所によっては感じないもの
でも
いまだけは寄り添って
いる
そばを通り過ぎるだけでも
いいのではないか
自分だけ感じれば
いいのではないか
なのに
ことばにして絵にして
ただ呼びたいから
ささやかな
物語にしたいから
形にする愚
いずれにしても
すぐに消えてしまう
淡雪のような
気配











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