じっと じっと見ていたい 立ち止まった理由 一歩近づくことも 声をかけることも 何かを失いそうで 異なる景色になりそうで 突き刺さった杭のように 定められた結界のように じっと見ていたい ささやきは風のガラス 生まれようとするもの 羽化しようとするもの 包まれようとは思わない まして包もうなどとは 指先が動きたがっている 制止するものが熱を奪う じっと見ていたい 生まれるものは 食いつくすだろうか わたしのことばを |
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